みなさんこんばんは。天神も、昨日一旦は雨足が弱まり晴れ間も見えたのも束の間、また雨足がひどくなってきました。このたびの、洪水被害により被災された皆様ならびにそのご家族の皆様に、この場をかりて心よりお見舞い申し上げます。被災された皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
さて、開院後3ヶ月目を迎えましたパールスキンクリニック天神では、開院当初のコロナ禍の影響はありましたが、おかげさまで順調に営業を続けております。手術としましては、眼瞼下垂や二重形成など、目元の手術が徐々に増えてきております。本日は上まぶたの若返り手術である、眉下切開を行いました。せっかくなので、今回は、この眉下切開がどのような方法で、どのような方がこの手術に適しているのかをご説明したいと思います。
眉下切開は、眉毛下皮膚切除術とも呼ばれ、主に、まぶたのたるみや重みを解消し、二重やまぶたの外見を改善する手術です。2008年にKim YSという形成外科医が開発し、PRSという英文誌に報告しました。この方法は、特に、眉毛の下の部分の皮膚が分厚いアジア人に適する手術方法として急速に広がりました。
われわれ日本人も、眉毛の下の皮膚が欧米人に比べると厚く、加齢によりまぶたの皮膚がたるむと、重みとなってまぶたを開けにくくなったり、重量感を感じたりするようになります。私が福岡大学形成外科学で行った研究では、その重みの影響などから、単に皮膚がたるむだけの皮膚弛緩症でも頭痛や肩こりが出ることが明らかになっています。
もちろん、重たい感じでお悩みになり、受診される方もおられますが、やはり、二重のラインがぼやけてきたとか、腫れぼったい、たるんだまぶたになってきた、などの「外見の変化」を良くしてほしいという方が多数を占めます。よくよく、お話を伺うと、頭痛や肩こりも酷くなったなどと仰る方もおられ、手術をするとその頭痛、肩こりも改善することがよくあります。そのような経緯から、まぶたのたるみや重みが酷い方で、頭痛や肩こりでもお悩みの方には、一度、専門医へご相談いただくことをオススメしています。
眉下切開は、形成外科専門医レベルでは標準的な手術ではありますが、こだわるべきポイントがあります。細かいことですので、ここではあえて述べませんが、傷跡を目立ちにくくするデザインや皮膚切除量などに注意点があります。まぶたの手術では、1mmの違いが大きな変化となってしまいますので、経験豊富な専門医のいるクリニックを選ばれることをオススメします。
一方、まぶたを上げ下げしている眼瞼挙筋という筋肉が瞼板から外れて、まぶたが上がらなくなる腱膜性眼瞼下垂という病態があります。この病態では、二重のラインを切開して、筋肉を留め直す手術方法が必要となります。つまり眉下切開とは別の方法です。
では、まぶたが厚く、筋肉も外れている方ではどちらの手術を行えば良いのでしょう?答えは両方です。皮膚のたるみ、厚み、眼瞼下垂の重症度を診断し、年齢なども考慮して、手術方法の優先順位を決定し治療計画を立てる必要があります。
まぶたは、生活する上で欠かすことのできない大切な機能を担っています。いくら視力が良くて目が見えていても、まぶたが開かなければ、視野は真っ暗です。半分しか開かなければ、顎をあげて見上げないと先が見えません。皮膚のたるみが重いと、目を開けておくのがとてもきつく感じ、頭痛、肩こり、イライラなどが生じてしまいます。
大切な目で、視界よく、明るく楽しく生活していけたら幸せですね。そのためには、老化による「まぶたのたるみ」、「まぶたの重み」にも対処することが必要です。「ひどいたるみ」になる前に対処すれば、手術は小さくて済みます。
もちろん、美しいまぶた、若々しい二重まぶた、明るい印象のお顔をご希望の30〜40代の比較的お若い方にも、眉下切開は有効な手術です。傷跡は眉毛に隠れて目立ちませんし、適切な方法で行えばほとんど合併症のない画期的な良い手術方法です。
皆様も、目元のお悩みがございましたら、パールスキンクリニック天神へご用命ください。カウンセリング、ご相談だけでもOKですので、ご予約をお待ちしております。
美容外科、美容皮膚科 パールスキンクリニック天神
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