韓国での鼻整形後の修正について

最近、韓国の美容外科で鼻整形を行ったというお客様の鼻の診察をさせていただくことが時々あります。満足されている方もいるけれど、満足されていない方も中にはいて、その場合の修正となると、国内で施術を受けている方とは状況が異なってきます。

まず、他国のクリニックであるため、情報提供、情報交換が難しいこと。耳介軟骨や肋軟骨、あるいは異物など、どの部位にどんな移植材料がどのように移植されているかがわかりにくく、治療方針が立てずらいことがあります。術前の写真がなく、手術前後での形態変化がわからないなどもあります。

次に、斜鼻変形や広鼻があり、本来、第一に斜鼻矯正、鼻骨幅寄せ、spreader graftが必要と思われる方に、とりあえず鼻尖形成（団子鼻縮小）や鼻中隔延長を行われているケースがあること。また、術後しばらく経って、不自然な鼻先、硬い鼻先になっている方などを診察することがあります。これは、いざ、渡航して診察を受けた後に、手術時間やダウンタイム、費用の面から当初の手術プランを変えることができず、最適の手術が選択されなかった可能性などが考えられます。

韓国の鼻整形には名医もいるし、レベルは高いと考えます。しかし、他国での手術という点ではいろんな面でリスクがあります。言葉の壁から細かい希望を伝えにくい点や、伝わってもあちら側の感覚での鼻にされてしまうなどです。術後すぐはホテルに滞在するとしても、例えば鼻中隔延長後に長期的に曲がってきた場合はどこでどのように修正すればいいのか、お客様は迷うことになるでしょう。そして、十分な情報のない国内の美容外科医もまた、手術中に一苦労することが予想されます。

つまり端的に言うと、鼻のように修正が難しくなる、また長期的に形態変化を生じうる整形手術は日本で受けるのが無難ではないか、、と思うのです。

海外で手術を受けるという意味で、「メディカルツーリズム」という言葉が数年前からありますが、アメリカ形成外科学会も注意を促しています。やはり、合併症やリスクを伴う手術については、何か不慮の合併症や事故があった場合危険であるというのが、その理由です。美容外科手術は、れっきとした手術であり医療行為です。そこには意識を落とす静脈麻酔や全身麻酔も必要となる場合がありますし、そうなると術前の血液検査や既往歴（持病）の聴取なども重要となります。

韓国での整形を否定しているわけではありません。費用面を考えると利点もあり、尊敬すべき上手い先生も多くいらっしゃいます。ただ、手術の内容によっては、国内のクリニックで診察、カウンセリングを一度受けてみて、相談する心の余裕を持たれた方が安全だと思います。最近は国内のクリニックでも、モニター料金などで費用面を頑張っているところも多く、その方が長期的に見ると安全で安心です。そもそも、これを書いている現在はWithコロナ時代なので海外にも行きにくいと思いますが、迷っておられる方々の一助になれば幸いです。

パールスキンクリニック天神では、鼻の整形手術、修正手術も行っております。お悩みの方は、お気軽にご相談ください。

鼻尖形成

鼻尖形成	350,000円
鼻翼軟骨移動術(鼻尖延長)	600,000円
自家組織移植を行う場合
真皮脂肪移植	150,000円
耳介軟骨移植	200,000円
コルメラストラット	100,000円

鼻中隔延長

鼻中隔延長	600,000円

鼻プロテーゼ (I型)

鼻プロテーゼ	300,000円

鼻翼縮小

鼻翼縮小術	450,000円

他院異物抜去

他院異物 (プロテーゼ・オステオポールなど)抜去	200,000円
当院異物 (プロテーゼ・オステオポールなど)抜去	100,000円